前編では、サンリーグループの研修制度や実力・成果主義の評価の詳細についてお伺いしました。後編では、評価後のフィードバックや福利厚生についても、さらに掘り下げていきます!

(プロフィール)小林社長:株式会社サンリー・ホールディングス代表取締役社長/高校卒業後、大工としてキャリアをスタート。創業者である会長とともにサンリーグループを牽引。

半年ごとの面談で自己評価と上長評価のすり合わせ

ーーサンリーグループでは入社1年で店長に昇進するケースもあるようですが、そのような迅速な昇進を実現するために、どのようなサポートや教育プログラムが用意されているのですか?

小林社長:そんな大それたことは特にしていないです(笑)。それこそ「舞台を用意するから、その舞台に合う人間になってくれ」というスタンスです。「舞台に合う人間になる可能性があるから、この期日までに舞台に立ってほしい。」と伝えています。

「立つ気持ちはないか」と聞くと、社員は「立ちたい」と。立ちたいと思うのであれば、その期間に仕上がるように関わるしかないですね。

ーーそう言われると、社員の方もモチベーションが上がりますね。評価後のフィードバックはどのように行われていますか?

小林社長:半年に一回、上長との面談の機会を設けています。そこで、自分が会社の指標に対してどこまでできたか、どんな結果を出したかを話し合います。また、弊社には、感謝、貢献、責任、信頼、情熱、挑戦、規律、凡事徹底の8つの行動指針があります。これらの行動指針をどれだけ体現できたかも評価のポイントです。

評価は半年に一回行われ、自己評価と上長評価をすり合わせます。自己評価が高く、上長評価が低い場合、求められているものが高かったということになりますので、さらに努力して上長評価に近づく必要があります。

逆に、上長評価が高くて自己評価が低い場合は、もっと自信を持つべきです。そこをもっと伸ばせば良いということになるので。

ーーなるほど。そういった形で評価制度を設けているのですね。

小林社長:はい。半年に一回、昇給かステイか降給かが決まります。

ーー降給もあるのですね。

小林社長:降給もあります。これはパフォーマンスが半分以下だったり、ほぼパフォーマンスをしていない場合です。ただ、ほとんどがステイか昇給という結果になっていますね。

頑張りが評価されるよう、定期的に振り返りの機会を設ける

ーー半年に一回の実施には、何か理由がありますか?

小林社長:一年だと長いじゃないですか。弊社では半年に一回決起会を行っているのですが、元々は四半期ごとに実施していました。でも、コロナのタイミングで半年に一回にしようと。

ーーかなりの頻度で実施されていたのですね。

小林社長:頻度高いですよ。年に一回は二日間にわたって行っていましたから。

ーー二日間もかけて行っていたのですね…!

小林社長:そのくらいの頻度で行っていたのですが、今のところ半年に一回がちょうど良いと感じています。一年だと長いんですよね。半年に一回振り返る時間がないと。

ただ、各部署では四半期ごとに上長と振り返る時間を取ってもらっています。

ーーなるほど。確かに一年だと長く感じるかもしれませんね。

小林社長:よく「モチベーションが下がる」とか言うじゃないですか。テンションは上がったり下がったりするかもしれませんが、モチベーション自体は厳密には上下するものではなく、テンションの変動に過ぎないんですね。

その理由として、自分が頑張っているのに評価されない、認められないといったことがあると、テンションが下がることがあります。そうしたことが起こらないように、半年に一回の評価制度を設けています。

社員が得をすれば、お客様にも良い影響を与えるような福利厚生

ーー続いて、福利厚生で特に力を入れているものを教えていただけますか?

小林社長:資格取得に力を入れています。日建学院などの資格取得を支援する会社と提携しており、定期的に当社に来ていただいて、どのような資格があるのかを紹介してもらっています。

ーー具体的には、どのような資格がありますか?

小林社長:例えば、不動産関連では宅建士、建築分野では建築士や施工管理技士などの資格があります。また、資格を取得した後には、その資格のレベルに応じて資格手当を支給しています。

ーー資格手当があるのは嬉しいですね。他にも、社員から評価が高い福利厚生はありますか?

小林社長:社員旅行も人気がありますね。毎年実施しており、費用の一部を会社が負担しています。今年は大阪万博に行きました。

ーーそのような社員旅行を実施する目的は何ですか?

小林社長:目的はいくつかありますが、まずは社員同士の交流を図ることです。普段は異なる業務をしているため、こうした機会を通じて触れ合うことが目的です。

あと、社員旅行といっても研修も兼ねているので、ただ旅行はしません(笑)。いろんな建物を見学したり、現地の美味しい料理を楽しむことも研修の一環です。

普段は仕事ばかりでいろんな場所に行けないこともありますから、旅行を通じて知見を広げ、自分の成長に繋げてもらいたいと思います。 遊びも仕事も思いっきりやると。

ーー今年はなぜ大阪を選んだのですか?

小林社長:今年は大阪関西万博が開催されているからという所で選びました。会社がどんどん潤っていけば、九州や北海道、さらには海外にも行けたらいいですね。

ーー今後、福利厚生に関して新しい取り組みなどは考えていますか?

小林社長:現状では特に具体的な計画はありませんが、会社のステージやその時々に合った内容を増やしていきたいと思っています。以前のインタビューでも話した通り、この会社が社員にとって輝く舞台だとしたら、福利厚生はその舞台装置のようなものです。ライトの数を増やすことで社員がより輝きますし、煙を出したりする演出もできます。

社員が輝けば輝くほど、お客様にも喜ばれる存在になり、相乗効果ですね。そういったお客様からも喜ばれるような福利厚生を目指していきたいですね。

ーー社員だけでなく、お客様にも繋がるような福利厚生にしたいと。

小林社長:そうです。社員が得をすれば、その分お客様にも良い影響が伝わるような福利厚生が理想です。

ーー良い循環が生まれますね。最後に、サンリーグループには、どのような姿勢を持った方を求めますか?

小林社長:自分から積極的にGive(ギブ)し、会社をともに作り上げていく意欲のある方に来てほしいですね。そういった方々が集まることで、より良い会社を築いていけると信じています。

ーー確かに与えられるのを待っているのではなく、自分からGive(ギブ)できる方がサンリーグループに合っていそうです。本日は、ありがとうございました!