【役員インタビュー】オープンから3ヶ月!サンリーの売買 金沢中央オープンまでの経緯とは?(前編)
サンリーの売買 金沢中央がオープンしてから3ヶ月が経ちました。これまで北部に重点を置いていたサンリーグループですが、なぜ金沢の中心部に店舗を構えることにしたのでしょうか?
前編となる今回は、オープンに至った経緯やこのタイミングでのオープンの理由について、社長に率直な思いを伺いました!

(プロフィール)小林社長:株式会社サンリー・ホールディングス代表取締役社長/高校卒業後、大工としてキャリアをスタート。創業者である会長とともにサンリーグループを牽引。
ステップを踏んで、金沢の中心部に店舗をオープン
ーー今回はサンリーの売買 金沢中央のオープンについて、お伺いしたいと思います!まず、オープンに至った経緯を教えていただけますか?
小林社長:こちらも、ブランディング同様に長時間コースになりそうです(笑)。当社はかほく市に本社があり、3年半前に金沢福久をオープンしています。お客様が求めるエリアは他にもあるので、今後店舗展開を進めていきたいと思っていたのですが、その中の一つとして考えていたのが、金沢の中心部です。
なぜ金沢の中心かというところですが、かほく市と金沢駅は相当離れていますよね。福久からだと15分ほどで来られますが、かほく市から金沢駅付近に行くのは急すぎると思ったんです。福久というエリアを間に挟むことで、ホップステップジャンプのように連携しやすい体制を整えていきたいと考えていました。
ーー以前から、金沢の中心部でのオープンを考えておられたということですか?
小林社長:はい。ただ、金沢の中心部までエリアを広げていこうと思うと、段階が必要です。なので、まずは金沢福久をオープンし、その後に金沢駅付近という考えがあったんですね。店舗に空きが出たからすぐオープンという印象に映っているかもしれないですが、実際には計画の中でいつかは金沢の中心部に店舗を出そうと考えていました。
ーーなるほど。計画的に進めていたのですね。
小林社長:どのような形態でするかは決まっていませんでしたが、考えていました。そして、段階を踏んで金沢中央はサンリーの売買という形に落ち着きました。サンリーの賃貸やサンリーの家ではなく、サンリーの売買にしたのは、これまでの事業形態や流れと、2024年1月1日の能登の震災があったからです。これらがきっかけとなり、金沢中央のオープンが加速しましたね。
能登の震災を背景に、気持ちが一層強くなった

ーーサンリーの賃貸やサンリーの家でなく、サンリーの売買としてオープンすることに決めた理由を教えていただけますか?
小林社長:商売を拡大するためというより、お客様からの強い要望があったからです。能登の方、特にかほくから奥能登に行くには2時間ほどかかるので、普段はなかなか行けないんですよね。
例えば「輪島に行こう!」と思っても、「ちょっと遠いな、富山の方が近いんじゃない?」と感じる人が多いと思います。当時、輪島の朝市は有名でしたが、毎月行くわけでもなく、一生に数回行ければいいかなという感覚が一般的です。
また、輪島や宇出津、珠洲、七尾などに実家がある方も多くいらっしゃいますが、仕事や学校のために県外に出る方が多いです。そうなると、実家に帰っても空き家や空き地が増えているのが現状です。こうした土地や家の相談は、地元の不動産会社に行かないとできませんが、遠方から戻ってくるとなると、なかなか時間を作るのが難しいんですよね。
地元の不動産会社では、ZoomなどWebでの商談が難しく、電話をしても「一度店舗に来てほしい」と言われることが多いです。固定資産税や維持管理の問題もあって、処分を考える方が増えています。昔は土地や家が財産とされていましたが、今は「管理できないし、いらない」と考える方が多くなっています。
このような状況を考えると、かほくはつかず離れずの場所で行きやすく、さらに金沢駅付近に店舗を構えることで、県外からのお客様も足を運びやすくなります。金沢観光のついでに立ち寄っていただければ、能登に関する相談もできるんです。東京からは2時間半で来られますから、対面での打ち合わせがしやすく、また必要に応じてZoomなどのWeb商談にも対応可能です。こういった経緯から、サンリーの売買で金沢中央に店舗を出すことに決めました。
すべてが必然。情報や思いをキャッチできるかが鍵
ーーこの店舗に決めた理由は何ですか?
小林社長:能登の震災があって店舗を出したい気持ちが強くなっていたときに、たまたまこの金沢中央の店舗に空きが出たんです。以前はコーヒー屋さんだったのですが、その方がお店を辞められるということで、すぐ手を挙げさせていただきました。
ーーすべてのタイミングが重なったのですね。
小林社長:そうですね。私が思うのは、偶然というものはなく、すべてが必然なんですよ。すべてが必然だと捉えたときに、その情報や思いをキャッチできるかどうかが成功するかしないかの違いだと思ってます。出発点が違っても、誰にでも同じようなきっかけやチャンスが訪れているはずなんです。私自身も、このサービスをより広げたいという思いであれこれ考えながらアンテナを張っていたので、情報をキャッチできたという感じです。
ーー迷いもなく、この場所でオープンするぞ!と思ったのですね。
小林社長:もう、見た瞬間「はい!すぐ!」という感じでした。
ーー直感が働いた感じですね。
小林社長:本当にそんな感じです。サンリーグループの事業展開もすべてそうですね。「人事を尽くして天命を待つ」という言葉がありますが、人事を尽くし切って天命が来たので、「よし、じゃあ今やろう。」という感じでした。金沢福久のときも同じです。
ーー同じく直感が働いたと?
小林社長:そうです。金沢福久は、建物が解体されて更地になる寸前だったんですよ。たまたまその情報が入ってきて内示を聞くと、もう来月には解体しますという勢いでした。
これはちょっとまずいなと思い、解体される前に建物付きでくださいとお願いしました。そして、建物付きでもらって、こちらですべて改装を行ったという流れです。 ですので、オープンに至る経緯や選んだ理由も、 すべてそういった背景があるという感じですね。
ーー金沢中央だけでなく、金沢福久オープンの経緯など全体像がよく分かりました。ありがとうございます。次回は、オープン後の反響や、今後の展望についてお伺いしますので、引き続きよろしくお願いいたします!
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