本日は座談会に会長が登場!会長を囲んで、「良い職場ってなんだろう?」「今のサンリーホームの職場環境ってどうやって生まれたんだろう?」などいろんなお話をしてみます。キーワードは、傾聴・承認・改善・感謝!

(参加者プロフィール)
(写真左)
小林 絹代(Kobayashi Kinuyo)
株式会社サンリー・ホールディングス取締役会長。実業家の父のもとに生まれる。結婚・離婚を経験し、金沢の不動産会社に勤務したのち2007年に独立。サンリーホームを創業する。翌年、株式会社サンリーホーム(法人)に組織変更。人生のモットーは「念ずれば花開く」。

(写真中央)
松本芽久美(Matsumoto Megumi)
愛知県名古屋市出身。結婚を機に、夫の地元である石川県へ移住。2013年、サンリーホームに入社し、賃貸営業課に従事。趣味はお菓子づくり。

(写真右)
中村望(Nakamura Nozomi)
石川県七尾市出身。前職は不動産会社。2020年8月に入社し、現在は金沢店 賃貸営業課で営業サポートの業務に従事。趣味は裁縫。

月1回の朝礼と、日々の細やかなコミュニケーションで成長期の会社を支える!

――今日は会長にご参加いただきます。単独インタビューをした1年半前と比べると、サンリーホームからサンリーグループへと進化して、社員数もグッと増えて、見違えるほどに会社が成長しましたよね。

小林会長:そうですね。どんどん新しい社員が入ってくるので、まずは名前と顔を一生懸命覚えています!朝礼の時に新しい社員が一人ずつ話す機会があるので、その時に、趣味や、会社への思いなどをお話ししてもらって、「こういう一面があったんだな」「こういう思いを持ってくれているんだな」と知ることもあります。

――月に一度の朝礼ですよね。

小林会長:はい。社員からも話をしてもらいますし、私や社長から経営方針や状況を伝える時間でもあります。

松本さん:朝礼は全社員が集まる機会になるので、私にとっては普段顔合わせしない金沢店の方と会えるのが嬉しいです。パート社員であっても発言の機会がありますから、みんなが普段どんな思いで働いているのかわかるとても良い時間だなと感じています。

中村さん:同感です。私の場合だと、同じ店舗にいても直接仕事上で業務上のつながりのないサンリーハウスや売買チームのメンバーについて、朝礼を通して「この人、静かだけれど、こういう熱い思いを持っていたんだ」と知ることが多くて、新鮮な感覚になります。そこで刺激を受けて、気持ち新たに「今月も頑張ろう!」と思えています。

――今日の大きなテーマは「職場内のコミュニケーション」でもあるんですが、人数がどんどん増えていく中で、定期的な朝礼の場がまずはとても有効に機能しているんだなと感じました。みんなで傾聴して、その人を受け入れる(承認)、という時間なんですね。それ以外にコミュニケーションではどんなことに気をつけているか聞いてみたいのですが、松本さん、いかがでしょうか。

松本さん: 私は職場の中ではそれなりに年齢が上になってきているので、あまり20代の方々が気を使わなくていいような雰囲気づくりは心がけていますね。気さくに話しかけたり、飲みに誘ったり。新しく入った方々が、慣れない環境で働く中で、歳上だからといって気負って話しに行きづらいということがないようにと思っています。

――松本さんのその気遣いは、メンバーとの仲の良さとしてすごく表れているように感じます!中村さんはいかがでしょうか。

中村さん:私は、細かなことも伝え合うようにしていますね。単にコミュニケーションが活性化するだけではなく、そこから業務上のミスや伝達不足を防げる部分がありますし。先ほどのお客さんが決まりそうだとか、小さな情報の交換を多く取っているように思います。

松本さん:仕事の話だけではなく、プライベートなことでもたくさん話しますよね。

――プライベートなこともみんなが当たり前に話している環境だからこそ、安心して仕事のちょっとしたこともすぐに質問したり話すようになって、結果的にミスが少なくなるのかもしれないですね。それにしても、そういう職場環境って心理的に居やすくていいですね。「今日も会社に行きたいな」って自然に思えそうです。

親の一生懸命さを、子どもは必ず見ているから。

――では改めて、そういう和やかで生き生きとした職場環境をつくってきた会長に、もっと深くお話を聞きたいと思います。会長も昔は子どもを育てながら、当時まだまだ男性社会だった不動産業界で女性として働き続けて、その上で今、女性社員を多く抱える会社を作られて。今の女性社員たちにどういう想いを持っておられますか?

小林会長:昔、私が会社勤めだった頃は本当に休みが取れなくて、土日ほとんど休んだことがなかったんです。だから息子をあまり遊びにつれて行ってやれなかったことが一番心残りです。だからこそ、今の当社の社員たちにたまには日曜日に子どもと過ごす時間は大切にしてもらいたいし、会話をしてもらいたいと思っているんです。子どもの学校行事などにももちろん参加してほしい。そのために職場環境を整えるというのが、私が一番気を配っていることかもしれません。

――会長ご自身が母親として葛藤を抱えておられたからこそなんですね。

小林会長:そうですね。ただ、私も帰宅時間は遅かったけれど、全般的に息子とはよく会話をしていたし、仕事のことも話していたんです。息子は私のことをよく見ていたと思います。みなさんも、一生懸命働いているその姿を家族に見せてほしいんです。仕事の辛さも喜び等も全て曝け出せばいいし、親が、懸命に働いている姿を子供に見せる事はとても大切なことだと思います。家事が忙しければ「みんなで協力してやっていこう」って言えば、男の子も女の子も手伝ってくれますよ。家族も一つのチームなんですからね。

――「一生懸命な姿を子どもは見ている」。本当にそうですし、嘘をつけない部分ですね。ご自身が辛かったこと、しんどかったことを後続たちに経験させないように、いろんな部分を改革・改善されていると思うのですが、たとえば今パッと思いつくものでどんなことが挙げられますか?

小林会長:いちばん影響が大きかったのは、営業時間の短縮の決定でしょうね。それまで18時閉店だったのを、保育園や児童館に居るお子さんを迎えに行きやすいように17時30分閉店に変更しました。社員たちが、「お迎えにいくのに時間が足りない」と困っていると耳にしたときに、30分早くしてあげれば余裕を持ってお子さんをお迎えに行けるかな?と思い、そうしたんです。

松本さん:私がまさにその30分の恩恵を受けている人間なんですが、本当にそれまで、その30分のハードルが高かったんですよ!それが解消されたことで、パート社員から正社員へと踏み出すきっかけにさえなりました。私の他にもあの変更を機に正社員になった方が数名います。

――それはすごい!確かに全社一律で30分短縮しているからこそ、「私は子育てがあるせいで他の人よりもちゃんと働けていない」という負い目を持つ必要もなくなるし、全員同じ条件の中で自分もちゃんとパフォーマンスを発揮できている!という自信にもなりますよね。子どもたちもお母さんが早くお迎えに来て喜ぶでしょうし、そういう姿を見てまた自信にもなって。

松本さん:他にも最近会社がしてくれた改善の中で画期的だったのは、営業職へのノートパソコンの支給です。会社がかほく店と金沢店に分かれたことで、行き来も増えたのですが、どこにいても自分の仕事がすぐにできるようになったのは非常にやりやすいですね。

中村さん:改善といえば、私はまだ参加できてはいませんが、「サンリーアカデミー」という社内勉強会が始まって、話を聞くと仕事のことだけでなく、ライフプランについてなど幅広い分野についてインプット出来て、すごく濃い内容だなと感じます。そういう取り組みも改善の一つかなと思います。

――インプットをしつつ、自分の中でしっかり見つめてそれを自己開示という形で周りの人にシェアして、というような社内勉強会なんですね。これもコミュニケーションですよね。

社員から見た会長って?明らかになる「Ms. 多趣味」!

――ところで、社員のお二人から見て、会長ってどんな人ですか?

松本さん:私は一言で言えば、会長は目標です。子育てしながら資格を取って働いて、そこから開業に至っているという姿を見ると、私自身は開業をしたいわけではないものの、ようやく宅建を取り、これからも働き続けたいので、会長みたいに輝いて働けたらなと思っています。

中村さん:私にとって会長は太陽ですね。会長がいるとその場がパッと明るくなるんです。あと植物のことを大事にされているのも、なんとなく太陽っぽい!

――植物?

中村さん:はい、店舗の中にいろんな観葉植物があって。私も気をつけてお世話しているのですが、会長が「ここちょっと乾いているからお水あげてね」って。ご自宅の観葉植物も色々と持ってきてくださるんですよ。店舗の雰囲気がとても華やかになります。

小林会長:もちろん、我が家のものだけじゃありませんよ。金沢店をオープンした時に色々といただいたので、残せるものは残したり。胡蝶蘭が枯れたときでも、一度自宅に持って帰って復活させてまた戻したりもしました。植物は、メンタルヘルスを向上させたり、幸福度を高める効果があります。それと、時期を問わずに働く人たちやお客さまにも温かみと安らぎを与えてくれますよね(笑)。

――すごい、会長の手にかかると植物まで蘇る……!育てることの名人なんですね。

松本さん:そもそも、植物に限らず、多趣味ですよね。会長は。素敵なブレスレッドをつけておられるなと思ったら、「自分で作った」って。

――アクセサリー作りまで!

小林会長:編み物にも凝っています。100円均一で夏用の糸を買ってきてバッグを作ったり。あとはゴルフも大好きなので休みの日は友達とゴルフに行ったりもしています。それと、旅行も大好きです。移動中にせっせと編んだりして……(笑)。

――そういうちょっとした時間も無駄にせず、着々と作品を仕上げているんですね!本当に多趣味で羨ましいです。どの時間も楽しそう。

中村さん:そういえば会長ってアクセサリーだけじゃなく、髪型やお洋服も含めてオシャレだなって思っているんですけど、そういう人なのに、雪かきや草むしりは率先して汗だくになってやっておられるんですよね。もちろん社長もそうなんですが。地域のゴミ拾いの日なんかも、汗びっしょりになって。結構驚きでしたし、「いかにもやってます!」感を出さずにやっておられるので、すごいなと思います。

小林会長:ゴミ拾いは酷暑で倒れるかと思いました(笑)。社員にも無理をさせたかなと、あれはちょっと自分でも反省しました。

――率先して草むしりや雪かきをする会長、とても素敵ですが、どうか倒れない程度に……!最後にみなさんに、「感謝」というキーワードでお話を伺えればと思うのですが、いかがですか。

松本さん:感謝と言えば、日々の業務の中ではお客様に対する感謝を私は一番感じますね。今はお客様とLINEで色々とお話しさせていただくことも多いのですが、細かな質問にもすぐに返事をしていると、「他社さんと比べても丁寧ですね」と言っていただきまして。そんなことを言ってもらって、私が「ありがとう」という気持ちです。

小林会長:ノートパソコンもそうですが、営業用のスマホも支給していますので、そこに来る連絡は誰かがみてできるだけすぐに返せるようにしていますよね。

中村さん:私は受付業務なので、お客様も含め外部の方からしたらファーストコンタクトになる立場です。ですから笑顔を大切にして、どれだけ仕事が立て込んでいる時でも必ず笑顔で明るく応対しています。当たり前のことではありますが、それを気をつけていると「いつ来ても雰囲気の良い店舗だね」と業者さんに言ってもらえることがあって、とても嬉しかったです。そんなふうに言ってもらえて感謝です。

小林会長:業者さんや銀行さんなど、いろんな方とお付き合いしている中で、「サンリーさんは笑顔が良いし、対応がどこよりも良いから、本当に良い人たちばっかりいるね」って言われることがあります。鼻が高いですよね、そういうふうに言われると。嬉しいことを言われたら、「こんなことを言われたよ!」ってまたみんなに共有しています。

――そうやって嬉しいことが共有されて循環していって、またどんどん良くなっていく。やはり会社づくりの基盤には、いいコミュニケーションがあるんですね。今日はありがとうございました!