今日のテーマはSDGs!地球環境や社会をより良く持続させていくために欠かせない17の目標のうち、サンリーグループが重点目標として掲げている3項目についてお話を伺ってみます! 

(プロフィール) 
(写真右) 
田中 友規(Tanaka Yuki) 
石川高専の建築学科を卒業後、施工管理会社に就職。2015年にサンリーホームに転職し、建物管理建築部で主任チームリーダーを務めたのち2021年秋の事業拡大を機にサンリーハウスへ異動。セミオーダー住宅事業を統括する工事長となる。 

(写真左) 
片倉 陽子(Katakura Yoko) 
2022年2月に大生地建入社。前職は不動産会社にて土地や建物の買取事業についていた。現在はサントレ事業の主担当として、石川県内の幅広いエリアで買取事業を進めている。趣味は韓国ドラマの鑑賞。 

 

誰かの幸せを支える実感!「働きがいも経済成長も」。

ーー今日はサンリーグループの中から2名の社員様にお集まりいただきまして、皆さんが今されているお仕事とSDGsの関わりについてお話いただきたいと思っております。よろしくお願いします。サンリーグループでは、「8. 働きがいも経済成長も」「11. 住み続けられるまちづくりを」「12. つくる責任、つかう責任」の3項目を重点目標として宣言されていますよね。まずは8番目「働きがいも経済成長も」のところで、皆さんそれぞれの働きがいをお聞きしたいと思います。

田中さん:私は現場監督ですので、現場が段取り良くスムーズに進んでいる時や、完成した時はやはり嬉しいです。でもそれ以上に、自分が建てた家でお客さまが実際に暮らしている様子を見た時に大きなやりがいを感じます。 

ーー実際に見る機会って、結構あるんですか?

田中さん:いや、残念ながら機会は滅多にないんですけどね(笑)。でもたまにメンテナンスや修繕でお邪魔する際に、家具が置かれて、そこにお客さまが居られてという風景を見ると「ここに生活があるなぁ」と感じられて嬉しくなります。暮らしの様子を見ることで、次にまた建物を作る時に「こういうふうに建てたら喜んでもらえるのでは」という想像ができるので、大事な機会だと思いますね。 

片倉さん:私のやりがいも、売れた瞬間より、その後で「この家を買って本当に良かったです」とお客様にしみじみと言ってもらえることですね。「この家にしてよかったねっていつも家族と話しているんです」なんて言ってもらうととても嬉しくて。 

 

いい家を建てることが、人を動かし街をつくる。「住み続けられるまちづくりを」。

ーー次に参りましょう。11番目の目標「住み続けられるまちづくりを」もサンリーグループの事業と密接に関わるところだと思うのですが、いかがでしょうか?

田中さん:私が建てているのは一軒一軒の家やアパートですが、魅力的な住まいを増やすことを通じて人が流入してきて、街そのものが活性化していくのを肌で感じるんですね。たとえば街に新しい保育園ができたりすると、「あぁ、この街で子どもを産んで育てようという若い人が増えたんだなぁ」と嬉しくなります。もちろんこれはサンリーグループだけの成果ではなく、他事業者様との相乗効果ではありますが、自分の仕事は「まちづくり」の一環を担っているんだなぁという感慨があります。 

ーー保育園っていうのは非常にシンボリックですねぇ。人口が増え、街に未来が広がっていく。ちなみに、かなりの勢いでサンリーホームの物件が増えていく中で、配慮していることはありますか?

田中さん:その地区を丸ごとサンリーホームの分譲で埋め尽くすような計画だと逆に楽なんですが、既存の住宅街の一角に新しく建てるときは、近隣住民の方の日当たりを阻害しないことはとても心を砕いています。法的に考慮するのは当たり前で、できればそれ以上に。アパートのように大きいものを建てるときは難しいケースもありますが、必ず近隣の方には「どういうものが建つか」など丁寧にご説明して回っています。 

ーーなるほど〜。家が増えていくことをその地区の人が好意的に受け入れてくれることで、より良い「まちづくり」が進んでいくんでしょうね。では、片倉さんはいかがですか。「まちづくり」をしている意識に関して。

片倉さん:私の場合は、「そもそも住み続けたいと思ってもらえる家をつくれているか」というところは常に考えています。中古物件のリフォームでも、平家や小さい家であれば、次に住まれる方もご夫婦か単身か、あるいは親子二人かに大体絞れるので「こうしたら住み続けやすいだろうな」とリフォーム計画も立てやすいのですが、大きい家だと想像しきれない面もあるんです。そういう場合に、どういうリフォームをしておくのがいいか。毎回あれこれ悩みながらベストを探っています。 

ーーすごく大きい家だと二世帯とかが多そうなイメージですが、違うんですか?

片倉さん:最近、二世帯暮らし自体が少ないんですよね……。 

ーーた、確かに、周りでもそこまで多くないかも。

片倉さん:そうでしょう。それで実際に大きな家を買う人がどういう人かというと、意外とご夫婦二人だけで暮らす予定のこともあって。「こんなに大きいお家を二人だけでどんなふうに使うのかしら?」と思って聞いてみると、奥様がこれからお花の先生として活躍をしたいのだと、それで一階部分をお教室として使われるのだとわかり、なるほどなぁと思いました。 

ーー暮らしが多様化している、家の使い方も多様化しているという面はありそうですね。その中で共通点を見いだし、多くの人に好まれて使いやすい家をつくっていく片倉さんのお仕事、難しそうだけど面白そうです!

 

より長く快適に、安心して住める住まいを。「つくる責任、つかう責任」。

ーー最後に12番目、「つくる責任、つかう責任」。こちらについてはどうでしょうか?

田中さん:「つくる責任」……たとえばローコストでいい家をつくりたいと思ったら、お金のかけどころを考えないといけませんよね。お金をかけずに工夫できる最大のものが、「間取り」。家事動線を中心にそこは一番重要視して建てています。お金をかけるべきところは、構造の部分。耐震構造なんかはその最たるところです。 

ーー家を建てる「責任」って、そこに住む人の命を守る「責任」でもありますから、地震対策は重要ですね。

田中さん:はい。これまで建てた家やアパートも震度7に耐えられる構造で立てていますが、ここ最近の物件からはさらに「制震ダンパー」を採用していれています。これを入れると家の揺れを小さく抑えることができて、倒壊以前のちょっとした家の歪みやズレも抑えられ、繰り返しの地震にも強くなります。 

ーー構造がズレると機密性も落ちますからね……。

田中さん:そうなんですよ。総じて、建材については建てた後で取り替えにくいものはできるだけ質の良いものを使い、後からでも比較的簡単に取り替えの効くものにはあまり費用をかけない、という基準で建てていますね。窓のサッシやガラスは取り替えにくいものの一つなので、最初からかなり良いものを使っています。 

ーー営業として中古物件を扱われている片倉さんは、「つくる責任」と聞いて何か連想されることはありますか?

片倉さん:私が接しているお客様も、お若い方だと、結局は新築を求められる方も多いです。子育ても仕事もこれからというタイミングですから、色々なシーンで便利な機能を発揮できる新築に住まれるというのは非常に良い選択だと思います。そこで分譲をご紹介して気にいってくださった方もいらっしゃいます。一方で、40代・50代のお客様だと、もう子育ても終わられて、家に求める機能が絞られているので「それを満たせる中古ならそれでいい」と比較的スムーズに中古物件に決められるお客様が多い印象です。自分の人生の残り30年をここでこんなふうに過ごせればそれでいいんだ、と。 

ーー希望が絞られている分、決めやすいところもありそうですね。

片倉さん:そうなんです。ただ、これまでも一軒家に住まれていて、古くなってきたからリフォームをと思い見積もりを取ったら「一千万以上かかる!?だったら新築の方がいい!」と相談に駆け込んで来られる方もいらっしゃいます。 

ーーなるほど、ケースバイケースですね。皆さんのお話を聞いていて思ったんですが、今のサンリーグループの体制ってどんなお客様にも「それならこちらを!」ってグループ内で提供できるものがありますよね。新築にも注文住宅と分譲があり、中古物件なら売るのも買うのもできて、もちろん賃貸もあって。SDGsに18番目の項目があるとすれば、「勧める責任」と言ったら良いのでしょうか。お客様にお勧めするからには本当に良いものを、という責任感を全体で貫いておられるように感じました。今日はありがとうございました!