【社員インタビュー】“自称・最もサンリー感のない男”登場!?寡黙さの中に秘められた、建築愛に迫ります。
職人気質でかなりの口下手。エネルギッシュな社員が多いサンリーホームではちょっと異質(!?)な田中さんに、今回は登場してもらいます。聞いてみればなんと、サンリーホーム建築部門の立ちあげたのが田中さん!ドタバタの黎明期をオール一本で漕ぎきった、その秘めたる情熱に迫ります。
田中 友規(Tanaka Yuki)
石川高専の建築学科を卒業後、施工管理会社に就職。その後、2015年にサンリーホームに転職する。二級建築士の資格を活かしながら、サンリーホームの建物管理建築部で活躍中。
目次
建築部門のパイオニアとして、未知の世界に乗り出す。
――田中さんはサンリーホームの前は施工管理会社にお勤めだったと聞いております。サンリーホームに転職された理由は何だったのでしょうか?
田中さん:前職では建設現場の監督をしていたのですが、現場監督でいるよりも、直接設計などの建物づくりに携わる仕事のほうがいいなという想いを当時からなんとなく抱いていました。そんな時に知人の紹介でサンリーホームを知り、転職することに。ただ、僕が入る前は当社には建築部門がなかったんですよ。賃貸をメインでやっていたところに、まさに今これから自社で建築に乗り出す、だから建築が分かる人材が欲しい、だから田中を採用する!という流れです。
――もともとあった畑を耕すのではなく、今から開拓!というタイミングだったんですね。パイオニアって格好いいですけど、人も揃っていないしノウハウもないしで、なかなか厳しい環境だったんじゃないですか。
田中さん:業者さんの開拓なんかは大変でしたね。賃貸メインだった時でも、洗面や電気関係などの細かな修繕を依頼する会社さんとのお付き合いはあったんです。が、ゼロから建てるとなると、建物の基礎をつくる業者さんや部材屋さんなど、新たに様々な業者さんが必要になってきます。そこを、前職で付き合いのあった人に声を掛けたり、あるいはまったく関係のなかった会社さんにも声をかけたりして、一つずつ開拓していきました。
――なるほど、いかにも急成長企業らしい慌ただしさですね。そこはただ、田中さんが新卒ではなく経験を積んだ転職者として入っているからこそ成し得た仕事ではないかと。
田中さん:いや、でもね、木造の建築物の経験は僕もなかったんですよ(笑)。建築とひとくくりにいっても、鉄筋か木造か、あるいは戸建てかアパートかマンションか、などで全然専門が違って。そういう意味では初心者でしたし、勉強ばっかりでした。
建築士目線のこだわりと、入居者のニーズと。バランスをとりながら、一軒一軒建てていく面白さ。
――サンリーホームでは部署間の情報交換が活発で、賃貸部から上がってきた意見が次のアパート建築にわりとすぐ反映されると聞いています。田中さんもそこは重視していますか?
田中さん:賃貸部はお客様のニーズを知っているので、それを受けて建築に取り入れていくのはすごく大事だと思います。いっぽう、建築士の意見としては、外壁や断熱性、サッシ、メンテナンス性にこだわることで「いい家」が建つと思っていて。賃貸の入居者様はそういう点にはあまりこだわってはいないので、その辺りはバランスですよね。何にどうコストをかけていくか。
――たしかに入居者のニーズだけを聞いた結果、断熱性に優れないアパートを建てたとして、本当に入居後に満足できるかといえば疑問ですし……バランスですね。ちなみに、建築士の田中さんの思う「住宅とはこうあるべき」という理念は何ですか?
田中さん:やはり、住んでいる人にとって愛着が湧いていくものがいいと思います。経年劣化ではなく、革製品のように味わいが出てきて、住めば住むほど好きになっていくような。住まいをパートナーとして、一緒に楽しく歳をとっていくような形になるのが理想ですね。僕も今は自分で建てた家には住んでいないんですが、いつか自分で建てたこだわりの家に住みたいです。子どもたちの希望も聞きながら。
――マイホームの夢ですね。お父さんが建築士っていうのはすごく羨ましいなと今思いました!では、仕事の中でこれからやってみたいことや夢ってありますか?
田中さん:今はアパートばかりなので、戸建てに挑戦したいです。戸建ての中でもこだわりぬいたものを。サンリーホームにもっと人が増えて、層が厚くなったらそういう注文住宅のニーズにもこたえられるんじゃないかなと思います。本音で話しちゃうと、僕はあんまり数を作りたくないんですよね。最終的なことを言えば、一人で全部やってみたいんです。一人で年間2、3戸、自分と考えの合う人のために建てさせてもらいたい。本当の夢はたぶんそこらへんにあります。
――あぁ、その答えは、会社には怒られるかもしれないけれど、「本当に建築が好きな人の本音」な気がします……。
田中さん:こういう記事に登場する社員の中で、僕が一番サンリー感のない人間かもしれない(笑)。
――いいと思います、これも多様性なので(笑)。でも田中さんは、そう思いながらもサンリーホームの社員としてずっと頑張っているわけで。続けてこられた理由は何だと思いますか?
田中さん:自分がここにいなくちゃ、っていう責任感かな。あと、建てているときの楽しさと、完成した時の達成感と。難しい問題に向き合って苦しんでいる時間も長いですけどね(笑)。
「大変さ」にかき消されないほどの、強く純粋な「好き」を持って。
――建物管理建築部の仕事に向いている人ってどんな人だと思いますか?
田中さん:難しいことも多いんで、基本的にはそういう難しいことを考えるのが好きな人はこの仕事は向いていると思います。でも考えるだけじゃなくて、行動できる人ならさらに向いているかと。動かないと見えないことばっかりなんですよ、ほんと。やってみないとわからない。
――部下にはベトナム人のグエンさんがいらっしゃいますよね。彼もそういうタイプですか?
田中さん:グエンさんはすごいですよ、本当に成長してきている。僕は、あんまり全部一気に教えずに、一つずつ教えるようにしているんです。自分が習得してきたような順番で、現場の写真を撮ってきて、流れを覚えて、覚えたら細かい発注をさせて、わかる範囲でできることを増やして、と。設計についても、図面を書くならまず基礎、次に上物、その次に横から見た図面と。そんな風に順番にやっていたら今は大体の図面をかけるようになってきたんです。早い。こんなこと言っちゃああれだけど、日本人より優秀(笑)。建築が好きなんでしょう。
――考えて、行動して、を小さいサイクルでどんどん回していっている感じですね。改めて、どんな人にサンリーホームに入社してきて欲しいですか?
田中さん:建築の世界って、夢もたくさんあるけれど、実際は重いものを持ったり汚れる仕事もあったりと色々きつい。そのギャップで辞めて行く人がすごく多い業界でもあります。だけど、辞めずに残る人だってもちろんいる。どこにやりがいを見出すかは人それぞれだと思いますが、僕が思うには、建物を建てることが純粋に好きで、真面目で、言われたことを自分なりに考えて行動できる人なら、大変な中でもやりがいを見出して自分の成長につなげやすいんじゃないかと思います。そういう人にぜひ入ってきて欲しいです!
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